キャッシングやカードローンでよく見る「実質年率」って気になったことはありませんか?
「金利」のことでしょ。と答える人も多いですが、実は違います。今回は、そんなややこしいキャッシングでの利息のつき方を計算式とともにご紹介していきます。
実質年率とは?
キャッシングなどでよく見かける「実質年率」とは、借りたお金につけられる年間利息に、事務手数料や利用料などの経費を加えて、パーセンテージで表したものが実質年率といいます。わかりやすい計算式は以下の通りです。
金融機関から100万円を実質年率18%として借り入れた場合、単純計算で1年後に返済すべき利息は18万円となります。(実際は毎月の返済で元本が減っていくため、この計算よりは利息は若干減ります)
キャッシングでの利息の計算方法
実際の返済には日割り(1日単位)で利息がつきます。キャッシングの返済は、基本的に月に1回のペースで行うため、利息のつき方は月単位で元金の減少に伴い減っていきます。
100万円を借りた場合(返済額は3万円、実質年率10%、日数は30日で計算) | ||||
返済回数 | 返済額 | うち利息分 | うち元本分 | 差引借入残高 |
1(初回) | 30,000 | 8,219 | 21,781 | 978,219 |
2回目 | 30,000 | 8,040 | 21,960 | 956,259 |
3回目 | 30,000 | 7,859 | 22,141 | 934,118 |
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※ 「365」は年間の日数、「30」は利息がかかる日数
以上の計算式により、返済を続けることで元本が減り続けます。元本が減れば減るほど、その利息は減る計算になります。
たとえば、元本を半分まで返したとしましょう。その時点で借りているお金は当初の半分になっていることから、当然利息も当初の半分になるということです。すなわち、返済期日の度に実質年率に基づき、借入残高からその時点での利息をつけるという計算方法がキャッシングローンの考え方になります。
よく混同されるのは、実質年率だけを見て単純にその金額が上乗せされると勘違いする人がいます。そんな大雑把な計算ではなく、実際には1日単位でちみつに計算されていることを覚えておきましょう。
急な出費でキャッシングで5日間お金を借りた場合での利息は、実質年率から計算した5日分の利息で良いのです。当日に借りて、当日に返済した場合は1日だけ利息がつきますが、これはそれほど高い金額にならないでしょう。もしかすると、銀行のATM手数料よりも安かったりもします。賢く使えば、かなりお得なサービスかもしれませんね。