私たちの年代になりますと、親も歳をとっていることから、たとえ今現在健康でいたとしても、いつどうなるかなんてわからないものです。
親が元気な今から葬儀の予定を立てるのは、親に対して悪いことをしているような気持ちになるものですが、現実的に考えて、いざという時に困らないようにしておくことがベストです。
葬儀費用の内訳と相場
内 訳 | 平均相場 | 全体費用からの割合 |
葬儀費用一式 | 121.0万円 | 約50% |
飲食接待費用 | 30.6万円 | 約25% |
宗教者への支払い | 47.3万円 | 約25% |
合計 | 198.9万円 | 約100% |
出典:「第11回葬儀についてのアンケート調査」(日本消費者協会)
近年では、家族とゆっくりしたいという意向や葬儀費用を抑えたいという現実もあって、「家族葬」を選ぶ方が増えています。
家族葬の費用としては、50~60万円が平均となりますが、プランによってはさらに費用を抑えることもでき、一般的な葬儀に比べるとかなりリーズナブルになります。家族葬を利用する予定であれば、祭壇や花の本数まで細かく相談した上で納得できるプランを選びましょう。
また、通夜や告別式をしない場合は「直葬」という考えもあります。この場合の費用としては、20~30万円が平均となっています。
葬儀会社選びのポイント
「葬儀場は何処でするのか?」「その葬儀場での費用はいくら掛かるのか?」
多くの葬儀社は高いプランを勧めてきますが、それは必要なことばかりではありませんので、プランの詳細を見ながら葬儀社と相談しましょう。
故人の遺志で、現代では「必要ではない」と言う方が多い、戒名やお経には相当なお金が掛かります。その高額な戒名を後になって覚えている方は、ごく少数でもあります。
このようなことからも、「家族葬」を選ぶ方が増えている要因かもしれません。また、火葬料金を葬儀社に払う場合と火葬場に払う場合で料金が多少なり変わることもあるようです。
故人が好きな花や故人が亡くなる前の意志も尊重して、最後のお別れをしなければ後悔してしまうこともあると思います。故人とのお別れは一番大事ではありますが、その準備として費用などを知っておかなければなりません。