空き巣被害は年々減少していますが、それでも年間1万件以上起きているといいます。(平成29年度:警察庁発表データ)
単純に計算して1日に30件近くの空き巣が起きている状況です。こう考えるとものすごい数の被害になっていることがよくわかります。
一番大事なのは、空き巣被害に遭わない防犯対策をしっかり行うことですが、それでもいつ空き巣被害に遭うかなんてわかりません。実際に空き巣被害に遭うと犯人が検挙できずに泣き寝入りになるケースも多いものです。
ただ、泣き寝入りなんてもったいないです。確定申告を行い、せめて税金くらい軽くしておきましょう。
空き巣被害に確定申告
確定申告では、「雑損控除」というものがあります。実は、空き巣被害に遭った実損額を計上できるのです。
損した金額は収入より差し引かれ、税金額が下がるというシンプルな仕組みです。
適用できる範囲
本人や所得金額38万円以下の家族が所有する資産が対象になります。
また、日常生活で必要とされる住宅、衣類、現金、家具などに限られます。高価な貴金属などは日常生活では必要とみなされないので対象外になってしまいます。
ドアやガラスなどが壊された場合も対象となる点も覚えておきたいです。
ただし、別荘が被害に遭った場合は、日常生活に必要ないと判断されるケースが多いので要注意です。
申告にあたり必要なもの
被害を受けた物の明細書や被害を受けた証明書が必要になります。警察に届けることでもらえる、「盗難届出証明書」は有効な手段の1つです。
まとめ
空き巣被害にあったら、すぐに警察や保険会社に連絡しましょう。保険に加入していれば安心ですが、保険に加入していない場合は確定申告で少しでも取り戻すと良いです。
確定申告では、雑損控除が受けられるものと受けられないものがあります。これらはケースバイケースなので税務署で確認するしかありません。