年間110万円までなら非課税の「暦年贈与」が自動的に行えるサービスが登場しました。
主にメガバンク系の銀行が行っており、「暦年贈与信託サービス」としてサービスを提供しています。毎年面倒だった暦年贈与の手続きを自動的に行ってくれることから、人気のサービスとなりつつあります。
今回は暦年贈与を自動化できる銀行についてご紹介していきます。
「暦年贈与」を信託できる、手数料無料の信託銀行
金融機関名 | サービス名 | 最低金額 |
三菱UFJ信託銀行 | 暦年贈与信託「おくるしあわせ」 | 500万円以上 |
三井住友信託銀行 | 「暦年贈与サポート信託」 | – |
みずほ信託銀行 | 暦年贈与型信託「想いに贈りもの」 | 500万円以上 |
この他にも「暦年贈与」を信託できる銀行はいくつかありますが、基本的には手数料がかかってしまいます。
「暦年贈与」自動化のメリット
上記の銀行の場合、口座開設から振込手数料まですべて無料で行えるのは最大のメリットです。
まずは、専用口座を開設します。資金を入金し、贈与を受ける3親等以内の親族を指定していきます。銀行に信託すると、「誰に」「いくら」贈与するのかを尋ねられます。銀行はその内容に沿って、贈与の手続きを行ってくれるのです。
贈与を受ける子や孫には、「受贈の確認書」を送付してくれるので、税務署に対する対策もバッチリです。毎回、贈与契約書を作成したり、振り込みをしたりする手間が省ける上、贈与記録を残すことができるので大変ありがたいサービスとなっています。
「暦年贈与」が手軽に
信託銀行などの金融機関は、生前贈与に関する信託サービスを強化しており、将来の相続税対策をしたいシニアには便利なサービスだと思います。
面倒な「暦年贈与」が無料で手軽に行えるサービスを活用して、安心して暦年贈与を行うことができます。詳しくは銀行の担当者に問合せすると、丁寧に教えてもらえますので、活用してみてはいかがでしょうか?