公的年金の「積立方式」と「賦課方式」のメリットを知っておく

年金

公的年金の支給においては2つの特徴があり、1つ目は現役時代の所得(保険料の納付額)に比例した年金が給付されることです。つまり、給与の高かった人ほど、給付額が多くなります。

2つ目は生存している限り給付を受けられるということです。また、支払方式にも「積立方式」と「賦課方式(ふかほうしき)」の2つがあります。

積立方式の特徴とメリット

積立方式とは、現役時代に納め続けた保険料を高齢者世代になった時に、年金として受給する方式のことです。つまり、自分の貰う年金は自分で積み立てるということであり、私的年金と同じ考え方です。

積立方式の場合は、積立と給付が各世代の間で完結するため、少子化における世代間ギャップの影響を受けません。また、自分で納めた保険料を自分の年金として受け取るため、公平性を保てます。

ただし、保険料の積立期間が長年に渡るため、年金受給時にインフレになっていると、年金の価値が目減りします。

賦課方式の特徴とメリット

賦課方式とは、現役世代から集めた保険料をそのまま現在の高齢者世代の年金の給付資金に充てる方式のことです。つまり、現役世代が高齢者世代の年金を支える形になります。

賦課方式の場合は、現役世代の保険料を高齢者への年金の原資になるため、物価上昇の影響を受けません。仮に、インフレになったとしても、現役世代の給与も上がるため(保険料の増額)、年金の給付額をアップできます。

ただし、少子化になると、年金原資を確保できないという問題が発生します。

その他

現在の年金制度においては、長年に渡って徴収した年金積立金を保有してはいますが、原則的に賦課方式が採られています。ただ、年金という「保険」形式で運営することに負担が生じているため、「税金」への移行が協議されています。

実際に、国から保険料の3分の1が補助されており、将来的には2分の1になる予定です。