国民年金の受給額を増やすために加入しておきたい付加年金

年金

日本は国民皆保険制度になっているため、サラリーマンや公務員は厚生年金、それ以外の個人事業主や学生、フリーランスは国民年金に加入します。ただ、国民年金は厚生年金と違って受給額が少ないため、希望する人には受給額が追加される「付加年金制度」があります。

今回はそんなに浸透していない国民年金の「付加年金」について、簡単に説明していきます。

「付加年金」の保険料と加入方法

「付加年金」とはその言葉通り、毎月納めている国民年金保険料に一定の金額を上乗せする年金になります。付加年金を掛けておくと、将来受給することになる年金額が増額されます。

しかも、付加年金の保険料は月額400円と安いため、負担が少なくて済みます。

付加年金に加入したい場合はいつでも市区町村の役場で申請できます。なお、付加年金はあくまでも国民年金第1号被保険者を対象とした制度であるため、サラリーマンやその妻は加入できません。

第1号被保険者であっても、「国民年金基金」に加入している人も不可

「付加年金」として受給できる金額

付加年金の受給額は以下の計算式で算出されます。

200円 × 納付年数 = 受給月額

例えば、30歳で加入し、60歳まで続けた場合

加入期間:30年間

受給月額:200円×30年=6,000円

一方、30年間の付加年金保険料の総額は、400円×360ヶ月で144,000円であるため、保険料総額の144,000円を受給月額の6,000円で割った数字が「損益分岐点」になります。

つまり、24ヶ月(144,000円÷6,000円)付加年金を受給すると、納付した保険料総額の元が取れます。実は掛けないと損と言えるほど、お得な年金なのです。

繰上げ支給と繰下げ支給

付加年金の受給開始時期は加入者の任意で最大5年の範囲で繰上げ・繰下げができます。

ただし、老齢基礎年金と付加年金は同時に受給しなければならないため、付加年金の受給開始を60歳に繰り上げる場合は、老齢基礎年金も60歳に繰上げることが必要です。

なお、繰上げた場合は当然、受給期間が延びることから、繰上げた月数に応じて受給月額が減額されます。1ヶ月繰上げるごとに0.5%が減り、60歳から受給すると30%も受給月額が少なくなります。
逆に、繰下げると1ヶ月に付き0.7%が増え、70歳まで延ばすと42%もアップします。繰り上げすると、付加年金もアップするのでとてもお得だと判断できると思います。

まとめ

実は、国民年金を増額させる手段には国民年金基金もありますが、付加年金と比べて掛け金が高額な分、受給額が多くなっています。

国民年金基金は一度加入すると、基本的に途中脱退できませんが、付加年金はいつでも解約が可能です。

フリーランスのように将来の収入が不安定な場合は、付加年金に加入しておいた方が無難かもしれません。